ようやく学校再開! 始業式!

6月1日(月)漸く学校が再開しました。
少々の雨が降っていても、南中の生徒は元気に登校していました。

 

 

教室では、担任の先生が嬉しそうに生徒に話しかけ、生徒の皆さんも笑顔で応えていました。

始業式は校内放送で行いました。

  

校長先生からは「みんなで協力してよりよい南中学校を作っていきましょう。」とお話がありました。

 

養護教諭の原田先生からは今回のコロナウイルス感染予防についてお話しいただきました。

今回はその内容をお伝えします。

『今日から、学校が始まります。
 学校は集団生活の場です。
 一人がかかってしまったら、きっと何人もの感染者が出て、
 さらに家族や周りの人にうつしてしまう危険、いわゆる、クラスターが発生してしまう可能性があります。
 不安だと思う人も多いと思います。

 だからこそ、南中の生徒のみなさん、先生たち、おうちの人たちと皆で協力して、
 新型コロナウイルス感染症の予防に努め、自分たちの健康を守っていきたいと思います。

 そこで、新型コロナウイルス感染症の予防の基本6項目をみなさんと確認し合いたいと思います。
 6項目は、一般の感染症対策の3項目と
 新型コロナのクラスター発生を予防する3項目です。
 この6項目を理解できれば、様々な場面で自分たちが何に気をつければ良いか、
 どう対処したら良いかがわかってくると思います。

 新型コロナウイルス感染症は、人から人へ感染していく、感染症の一つです。
 インフルエンザや麻疹、水疱瘡などと同じ仲間だという事です。
 その一般的な感染症の予防3原則は「感染源を断つこと」「感染経路を断つこと」「抵抗力を高めること」です。

 一つ目は「感染源を断つ」ことです。
 発熱や風邪症状がある場合は、自宅で様子を見ることです。
 これからも毎日、朝起きたら、熱をはかり、自分の体調をチェックしていきます。
 学校が始まって、風邪を引くこともあるでしょうし、
 疲れが出て体調を崩すこともあるかもしれません。
 もちろん自分では病名を判断することはできません。

 新型コロナウイルスに感染した場合、症状がピークになる頃、
 他者へウイルスを感染させる可能性が最も高くなります。
 一方で、無症状や症状が軽い人から感染が広がる恐れもあるとも言われています。

 なので、今は無理しないことです。
 また自分が元気でも、一緒に住む家族が同じように熱や風邪の症状がある場合は、
 家庭に待機して様子を見ます。
 このような場合でもお休みは欠席扱いになりません。

 二つ目は「感染経路を断つ」ことです。
 ウイルスの感染経路は、飛沫感染と接触感染です。
 感染経路を断つ方法とは、手洗い・うがい、咳エチケットによるマスクの着用です。
 石鹸を使って丁寧に洗えば、ウイルスをなくすことができます。
 アルコールなどの消毒液に頼るのではなく、しっかり時間をかけて丁寧に手を洗う事を心がけましょう。

 学校では、登校した時と給食前にアルコールで消毒しますが、
 アレルギーがある人や肌が荒れやすい人がいます。
 アルコールが合わない人は、遠慮なく先生に伝えてください。

 三つ目は「抵抗力をつける」ことです。
 ウイルスに負けないからだ作りが必要です。
 早寝・早起き・朝ごはん、規則正しい生活リズムが重要です。
 久しぶりの学校生活で運動量も増え、疲れも知らず知らず溜まっていきます。
 今週特に頑張って欲しいのは、早く寝る事です。
 睡眠をしっかり取って、ウイルスに負けないようにしましょう。

 次に新型コロナウイルス感染症のクラスター対策の3つです。

 集団感染、クラスター発生のリスクを減らすため、
 3つの密が同時に重なる場を避ける事です。

 「3つの密」とは、①密閉空間、②密集場所、③密接場面です。
 できる限りゼロ密を目指してください。

 室内では常に換気をすること。
 休み時間は扉を全開し、窓もできるだけ開放します。

 密集・密接する場面を避ける為には、人との距離をできるだけ2メートル開けること。
 「ソーシャルディスタンス」と言われています。

 しかし、教室は狭いので2メートル離れるのは難しいです。
 だからこそ、マスクを着用する事が大切です。
 また、友人に触れたりじゃれ合ったりしない。
 自分の物以外は触れないよう努力してください。 

 以上、3つの感染症予防と3つのクラスター対策の
 全部で6項目を忘れないようにしましょう。

 最後に、以前保健だよりにも載せましたが、
 新型コロナウイルス感染症は未だ解明されていない事が多く、
 ワクチンや特効薬もできていません。

 この恐怖から生まれてくるのが差別や偏見です。
 もし、学校の友達がかかってしまったら。
 そこから広まってしまったら。
 みんなはその子を責めますか?

 かかってしまう人が悪いわけではありません。
 病気・ウイルスが悪いのです。

 一生懸命、この6項目を頑張っていてもかかってしまうこともあります。
 差別や偏見が大きくなると、体調が悪くても、感染していても我慢してしまう人が増え、
 さらに感染を拡大させてしまいます。
 悪い情報ばかりに目を向けないこと、差別的な言動に同調しないことです。

 新型コロナウイルス感染症はとても厄介で、長期戦になるかも知れない状況です。
 せっかく始まった学校生活も細かい決まりで、今までのように生活できません。
 でも、感染者が減っていけば、できることも徐々に増えていきます。
 そして、いずれワクチンや特効薬ができて、
 インフルエンザのような感染症の一つになる時がくると思います。

 それまで、みんなで力を合わせて、新型コロナウイルス感染症にうち戦っていきましょう。』